はじめについに、私は職場の魔物のしっぽをつかんだ。私は都内の中小企業で中間管理職をしています。数年、若干ながらも新入社員が入ってくる。しかし、入社してから5年程度が経過すると、不可解な理由で退職する。それはうつ病ではない。明るく、元気よく、嫌になって辞めるので、何かの決まりごとのように不思議な現象が繰り返されていたのだ。それは、まるで見えない魔物に心が食われるかのようであった。いつもと同じデスクで、いつもと変わらぬ日々に魔物が突然襲い掛かってきているようだった。そして、私は職場の魔物のしっぽをつかんだ。 私はオフィス勤務で、いつも同じデスクで、いつも同じ業務をする。ストレスといえば、「電話が鳴る」「隣の席が近い」「業務に追われる」というような一般的なものです。若干はブラック企業の要素もあるかもしれないが、辞めていく者を見る度に辞める原因を悩んでいた。しかし、その悩みの答えは全く想像とは違う方向にあったのです。本当の原因は「パニック」だったのだ。 大人が読んだら、逆に理解が難しいだろう。そのくらい当たり前でシンプルな原因だったからだ。しかし、このパニックは分かっていても回避できないのです。 あるロジックによって、確実にパニックが発生すると分かっているのに、なぜか回避できないのです。そこがオフィスに住む魔物の手ごわいところなのです。やられると分かっているのに回避できずやられる感じが憎いところだ。 その内容を本書では丁寧に解説していきたいと思う。そして、多くの方に、この魔物に食われないようにしてほしい。素直になってください。意地を張り過ぎると良いことはありません。私はこのことに気付くのに何年も掛かりました。気付くのが遅かったので多くの仲間を失いました。他にも多くの大切なものを魔物によって失いました。 見えない魔物がオフィスに居るのです。目次はじめに第一章 魔物の正体はこれだ!・「成長の5段階」・魔物によるいたずら・うつ病ではなく「パニック」が原因だった・素直さを失った末路・魔物に効く特効薬はなし・魔物の正体第二章 魔物には勝てないから引き分けろ!・備えあれば憂いなし・「成長の5段階」の特徴・拒絶反応第三章 魔物に勝てないと分かったのであれば!・会社人思考1~3型・今のあなたは何をするべきか・まだ諦めるには早いが、気付くのには遅かった・魔物を倒す勇者はいるのか・あなたの未来のために今やるべきこと・初心にせいじつであれあとがき辞めたいと悩んでいる方、必見!同僚が後輩が伸び悩んで辞めそうな方、必見!オフィスにいると当たり前を見落としますので、若手社員が活躍できる職場作りの参考書です。